2022/03/05 00:48

初めまして、瀬端デジタル雑貨店の店主の瀬端です。


当店サイトをご覧くださり、ありがとうございます。

ひと時でも私が描いた絵や浮世絵などのTシャツを眺めて楽しんで頂ければ幸いです。

私が描いた絵は、自分で見ても変な絵だなと思うことがままあります。皆さまはいかが感じますでしょうか?
例えば、
なんて、う~ん、と私も思います。

けれど、こんな絵(失敗作??)でもそれなりにこんな絵が出てくる自分なりの体験、理屈があるからこそ、描けたもの。そう思うからこそ大切にそのまま品物として展示しています。

この絵の場合には、公園でベンチに寝そべり、薄目を開けて見た木々のざわめきがとても深い安らぎの印象を持って自分の中にあり、時々、その光景が目に浮かびます。安らぎを感じたその光景をただ描いて皆様と共有したい、ただそれだけの気持ちで作品としてお出ししています。

伝わらないかな、ただのシミに見えちゃうかな、と恐れつつ、いや、確信しつつも誰か一人の心に伝わることもあるかもしれない、そんな気持ちで却下せずに目立たないようにお出ししている、そんなところです。

私は、小学生時代からずっと数学が好きな少年でした。もちろん、絵も。そこで学んだことは、自分の中に優れた個性を育てなければ有用な発見はできないということでした。自分が綺麗と思うもの、自分が正しいと思うもの、それをただ探究すること、それだけが数学を数学足らしめているということでした。

目立たないようにお出ししている、こんな絵(おそらく失敗作)や

こんな絵(おそらく失敗作)を

変だと言っていたら、いやいや、世界はもっと奇想天外に出来ているよ、と教えられたのも数学からでした。
例えば、この絵です。

こんな縄抜けを考えるのが現代数学なのかなって、面白いですよね。ね?


線描シリーズにも理屈があります。

そもそも「線」の重要性を殊更見い出し、現代科学の主人公にしたのは風変わりな男デカルトなのです。デカルトは、線は大事!科学はすべて関係(比例)を扱っているから、科学的な量(比例)を線と代数で表せば考えやすいぞと主張して、「座標」と言う概念(中学で初めて学ぶ二次関数のグラフなどですね)を発見しました。

私は、「線」と「関係」を中心にこの絵を描いています。それこそ、デカルトから続く現代科学の基本思想、、なんてことはなかなか伝わらないかと思いますが、そんなことも考えながら作品を作っています。(念のため⇒作者紹介の研究等をご覧ください。)

けれど、理屈で絵を描いているかというと、そうではなく、これも数学と同じなのですが、数式の裏の詩、思想、世界観、情熱を探究している側面の方が恐らく強く、私が絵に一番求めているのは、ささやかな温もり」です。

年を取って、数学などでたくさん頭を使い、、情熱はありますが、向こう見ずなものはあまりなくなり、疲れたから?とも言えるかもしれませんが、何事も少し大人しめが好きになりました。

例えば、




ささやかな温もり」を描けているのではないかなとも感じています。

目を引くような派手さはなくてもこんな絵柄を好きになってもらえる方と当店を通して一期一会、出会えたらこれ以上の幸せはない、、このようなことを期待して当店を開設いたしました。

つらつらとただ書き連ねてしまいましたが、どうぞよろしくお願いいたします。

店主 瀬端隼也